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『ヘラ目グラス』は、ヘラ絞りで作ったステンレスのグラスです。
少しだけ反り返った縁の部分の板厚は1mm以下となっていて、とても口当たりが良く感じられます。また熱伝導の良いステンレスは、注いだ飲み物の冷たさがそのまま手に伝わり、まるで液体をそのまま持っているかのような感覚です。仕上げは、着色職人が1つ1つ手作業で漆を焼き付けて仕上げています。直接ステンレスに触れることがないため、金属臭がほとんどしませんので、飲み物の風味を損なうことなくお使いいただくことができます。Lは350ml缶の飲み物が注げる大きさで、Sは500ml缶の飲み物が半分注げる大きさです。
ヘラ目グラスには、従来のヘラ絞りでは消されていた「ヘラ目（ヘラを押し当てた跡）」をあえて残しています。本来、ヘラ目を消すこともヘラ絞りの技術とされていましたが、陶芸のロクロ目と同じよう、そこにはヘラ絞りならではの手の跡が残っていると考えます。1つ1つ表情の異なる「ヘラ目」をお楽しみ下さい。
【ステンレスに漆を塗る理由】
ヘラ目グラスは、ステンレスの表面に漆を焼き付けて仕上げています。
金属素地の器を使うと、どうしても金臭さが気になります。この金臭さは、金属そのものから発生しているのではなく、金属イオンによって皮脂が分解された匂いです。つまり、自分自身から発生している匂いです。そのため、ヘラ目グラスは表面に漆焼き付け仕上げを施し、金属に直接触れないようになっているため、物理的には金属臭がほとんどしません。
金属の質感を活かしつつ、漆を塗る。その新しい方法で仕上げたヘラ目グラス。
縁の薄さや、器そのものが冷える金属の良さを漆の質感と共にお楽しみください。
大きさ／ S：φ92×h90 mm
容量／ S：約330ml（満水）
素材／ステンレス
仕上げ／黒（漆焼き付け）
つくり手／Onami・色政
